離人感がある私の日常

みなさんは離人症という言葉はご存知ですか。

あまり聞いたことがない人が多いと思います。

症状としては、現実消失感・外界と切り離されている感覚などがありますが、言葉にして伝えるのはかなり難しいです。

私の症状がどのようなものなのかできるだけ説明していきたいと思います。

 

一番の症状は現実消失感で、わかりやすく言うと重力を感じていない感覚です。

生きていることを感じず、まるで生きたしかばねのようです。

常に体が浮いていて夢を見ているようで、自分が自分でないみたいに思えます。

例えば、映画などを見て泣いてしまった時に表面では泣いているのに、なんで泣いているんだろうと思っている自分がいます。

このように感情と体がリンクできないことがあるんです。

 

次に外界から切り離された感覚ですが、自分だけ宇宙人で他の人とは別の生き物のように思えてしまうことがあります。得体の知れない何かに。

 

視点も通常は一人称視点なのですが三人称視点で見ることができ、上から見下ろすような自分がいます。

 

両親と話している時は親であることを理解しながらも、この人たちは誰だろうと考えています。

不気味ですよね。

私自身も自分が誰なのか分からなくなることがあり、とりあえず「私は(名前)」と言い聞かせて、そう思い込ませてどうにかしています。

もしかしたらいつか本当に自分が誰かわからなくなりそうで怖くなることもあります。

それでも普通の生活が今はできているので、できるだけ現状維持が理想的なのかもしれません。

精神科の病院に通っていたこともありますが行くことがストレスになってしまい、行くのをやめました。

考えないようにして生活することが一番落ち着きます。(私の場合は)

寝ている時は浮いている感覚が分からないのですが、夢がかなり鮮明で内容を覚えていることが多いです。

離人感がない人とは逆で、夢が現実で現実が夢であるかのような錯覚があり、起きた時に、夢でよかった!と思うことがよくあります。

 

私の周りには離人感を体験したという人は一人しか見たことがありません。

その人はたまに離人症になり、すぐに症状がなくなると言っていました。

私の場合約10年前に発症し断続的に離人感があったのですが、だんだんと慢性化していき、今では離人感が普通になってしまいました。慢性化してから治ったことは一度もありません。

確実な症状の原因や治療法はないため、離人症がある人はつねに不安を抱えていると思います。私も常に不安な気持ちがあります。

このブログを読んで、離人症について知っている人が増えてくれたら嬉しいです。